院長挨拶
私はまだ開業医の中では若手ですが、年を取ってきて昔のことを振り返ることが多くなってきました。
京都大学への憧れがあり、その最も近道となる甲陽学院へ進学しました。私の家は裕福ではなく、授業料軽減となりました。甲陽学院を運営している、清酒白鹿の辰馬家は、金を出しても口を出さず(一族から甲陽学院合格者が出たのも近年になってからです)すばらしい経営方針で、父は恩義を感じ、酒を飲むときは白鹿を飲んでいました。
医学部は授業料免除です。国立は、医学部でも理学部でも法学部でも文学部でも授業料は同じです。授業料が高いから、医学部ではなく農学部に進学したとなれば、大問題です。
最近、医学部の不正入試が取り上げられています。ここからは私見ですが、私立の不正は昔からのことです。昔は寄付金を多額払えば合格していた世界でした。国立は、合格でも不合格でも、数学○○点、英語△△点、合計□□点と公表して公明正大でした。東大にいたっては、最低点まで○○点足りません。その受験者の来年の合格率は△△~○○%ですという資料までくれていました。
公立大でも、多少不正があったようです。奈良県立医大の職員が退職にあたって、資料を新聞社に持ち込み、当時大問題となりました。80名が定員なのに、800番台の成績でも合格していたと。奈良県会議員や奈良県幹部職員、奈良県医師会役員の子弟でした。
でもやはり、そういう人は、卒業後も出世して、助教授や講師になっていて、今更氏名を公表したら、収拾がつかなくなるとうやむやになりました。
これも私見ですが、医学部の入試で、男女差別はあってはならいが、現役を優遇するのは仕方ないかなと思います。1浪は1学年下の人と同じ問題を解くのですから合格しやすいのは当たり前です。
又、周りを見渡しても多浪生は、入学してうまくやって行けない人が多かったというのは事実です。
こういう私も、自分が苦労して育ってきたせいもあり、ひとり息子(現役で国立医学部に合格はしましたが)を甘やかして育ててしまったと凄く反省している今日此頃です。
専門医認定・資格など
- 医学博士・工学博士
- 日本皮膚科学会認定専門医
- 日本臨床皮膚科外科学科認定専門医
- 日本抗加齢医学会認定専門医
趣味
旅(へんぴなところをウロウロ歩くのが好きです)
国内は、たいていのところを訪れています。
海外は時差があるので、ほとんど行ってないです。