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ドクターの目[第1回]アトピー三兄弟

 「長男がアトピーです」 「三男もアトピーです」「間の二男もアトピーのようです」と、先日お母さんが二男を連れて来られました。アトピーですと言ってこられても、専門の皮膚科医が診るとアトピーでない人も結構多いですが…。

 アトピーとは、ギリシャ語で "奇妙な" という意味の言葉で、大昔から存在していました。ローマ皇帝アウグスチヌスもアトピーで因っていたという記録も残っているくらいです。昔からあるというのは、アレルギー素因が関与しているからで、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎を一連の疾患とひとまとめにすることもできます。アトピーの患者さんに聞くと、兄弟姉妹や親に同様の疾患の人が多いことが分かります。

 アトピーの人の肌は、遺伝的に細胞間の接着剤が不足していることが分かっています。一言でいうと生まれつきカサカサ肌であるということです。その結果、ダニ、ほこり、花粉といったアレルゲンや細菌、ウイルスが入ってきやすく、炎症が起こりやすいのです。

 そうして皮膚にトラブルが生じるとかゆくなり、引っかくことによって皮膚に傷をつけ、さらにいろいろな物質が入ってくるという悪循環に陥ります。最近の分子遺伝子学の進歩で、アトピーでは皮膚をしっとりさせる細胞を合成する酵素が欠損、不足していることも分かってきています。アトピーの人で最も大事なことは、きちんと小まめに "適切な" 保湿剤を塗るということです。実際、乳児などはスキンケアだけで十分ということも多いです。

 世間では、アトピーを商売としてやっている人がいて、いわゆるアトピーグッズが出回っています。書店にもざっと五十冊余の本が並んでいますが、その八割は何かを売るために書かれているのは悲しいことです。 "体質改善" と称しつつ、根拠のない高価な漢方薬や飲食料品を売るのは、ワラをもつかまんとする重症アトピー患者をだますインチキ商売以外の何ものでもない、と腹立たしく思っています。また、一部の医者が、実際に皮膚も診ないで通信販売で訳の分からない塗り薬を売っているのも、困ったものだと考えています。

ヘルペス

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