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ドクターの目 [第4回] 子供のアトピーわが子の力を信じよう

 「うちの子は重症のアトピーです。体質改善の漢方薬を甘くして飲んでいますし、アルカリイオン水も飲んでいます。四国から塗り薬も取り寄せているんです」と、悲そうな顔をして、お母さんがまくしたてます。しかし、どう診てもアトピー性皮膚炎ではなく、軽い乳児湿疹(しっしん)としか考えられません。よくよく話を聞いてみると、最も基本的なスキンケアができていません。あふれるアトピービジネスの情報に振り回されているようです。

 意外と思われるかもしれませんが、子供の皮膚は赤ちゃんのころを除いては、老人と同じくカサカサ傾向にあります。親がきちんと固形のせっけんで洗ってあげた後に、季節やその子の皮膚の状態に合わせた "適切な" 保湿剤を塗ってあげる必要があります。乾燥肌の強い子供には、朝も塗ってあげてください。

 引っかき傷が多数あったり、かゆがってむずかり、夜もぐずぐず言って眠りにくいような場合は、ステロイドを短期間、集中的に使う方がよいです。細菌やウイルスが感染して、さらに悪くなるのを防ぐためです。「ステロイドを使わないでくれ」と言う親もいますが、子供の場合は使うべき時に使わないと、引っかくのをがまんできないので、どんどん悪化して皮膚にダメージを与えてしまいます。

 時々、何の根拠もなく、卵や牛乳などの除去食をされているお母さんを見かけます。極端な除去食は、子供の発育や脳の発達に障害を起こすことが明らかになっています。現在得られているデー夕では、正常に成長している子供なら一歳八カ月くらいの時点で、アレルゲンとなる食物タンパクを十分消化できる腸管になり、遅くとも二歳ごろには問題なくなるということです。

 東京医歯大の西岡教授は、アトピーの子供の六割は、血液検査をすれば五大食物アレルゲンのどれかに陽性を示すが、実際に食べて皮膚が悪化するのは10%以下と述べています。食物の検査が陽性だから、アトピー性皮膚炎の原因はその食物であり、除去食をすれば治るというのは、非常に短絡的です。一週間食べさせないで皮膚がきれいになるか、次の一週間は食べさせてみて皮膚が悪化した場合にだけ、その食品を食べるのを二歳ごろまで少し控えさせるのでよいと考えます。

 特殊なことをしなくても、子供のアトピーの大部分は、成長とともに冶ります。正しいスキンケアをきちんと毎日してあげ、情報の洪水に惑わされず、わが子の自然治癒力を見守ってあげてください。

ヘルペス

神戸市医師会だより第23号「みんなの生き生きライフ 健康と笑顔」 健康ZOOM UP

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