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ドクターの目 [第5回] アトピーゆっくり治していこうよ

 「先生、アトピー治ったで」と、三カ月ぶりにA君が顔を出しました。その皮膚の美しさに、私もびっくりしました。重症アトピーのため会社と話し合い、一年間休職して田舎にこもり、田畑を耕しながら治していこうという生活を始めてから、三カ月しかたっていません。A君の生き生きした表情を見ていると、毎日夜遅くまでの忙しい会社生活に問題があったのだなと思いました。

 アトピーの人を多く診ていると、共通した性格があるのに気が付きます。まじめで責任感が強く、物事を深く考え過ぎます(アトピーについても、あれこれ考え込んでしまいます)。温厚な人が多く、楽天的な人は少ないようです。気分転換がうまくできず、ストレスをため込んでしまいます。知的レベルの高い人が多い、という調査結果もあります。子供は、母親とのきずなが強く(自分のせいでこの子はアトピーなんだ、と誤解している母親が多い)、良い子といわれる子が多いようです。

 近年、アトピーが増加している原因は何でしょう。ほこリがたまりやすい、冷暖房完備の密閉された生活空間(人間にとって快適だが、ダニにも好環境)。コンビニなどにより、いつでも何でも食べられるという飽食の食生活(和食を中心に、カロリー控えめの食事がよい)。夜型の生活(かゆくて眠れないからと、遅くまで起きて昼前まで眠るという生活だと、リズムが作れないので治らない。夜勤のある人は、できる限り日勤だけにしてもらうことが必要です)。入学試験や会社に入っても昇進競争・リストラなどのストレス、等々です。

 数年前、私が沖縄の離島、伊江島で皮膚検診に参加した際に、アトピーは数人しか診ませんでした。都市部の方が農村部より多い、というデータもあります。アトピーは現代環境病とも考えられます。

 アトピーを治していくに当たり、環境的側面をできる限り改善し、そしてその後は、各人の気持ちの持ちようがかなり影響すると思います。入学や転勤によって、うそみたいに軽快した人を何人も診ました。アトピービジネスの情報にほんろうされ、期待外れを続けるより、肩の力を抜いて、アトピーと付き合っていくんだ、と気持ちを切り替えるだけで、ぐっと楽になるのではないでしょうか。

 あくまで治すのは、アトピーと前向きに接していこうという患者さんであって、医師はアドバイザーにしか過ぎません。いろいろと相談に乗ってもらえる医師と話し合いながら、ゆったりと生活を送られたらいかがでしょうか。私は、ごく一部の重症成人型アトピーを除いて、時間はかかるけれど、アトピーは治ると確信しています。

ヘルペス

神戸市医師会だより第23号「みんなの生き生きライフ 健康と笑顔」 健康ZOOM UP

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