随想
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解剖実習の想い出

 医学部は、たいてい5名位が1つの組で、5回生時の各科を回るポリクリや実験や実習を行います。この5人は、6年間よく顔を合わせることが多いので、そのメンバーは非常に重要になってきます。たいてい出席簿順の割り振りとなります。
私たちのチームは、東大くずれで学生時代は空手に打ち込みいつも追試ばかりだったが、今は整形外科准教授になっているS君、気のいい広島焼が得意の留年したけど外科講師となったS君、栃木県庁職員だったが、土地回収の係で、仕事がいやになってやってきたT君、彼は埼玉医大講師を経て現在内科開業、きれいで何事もテキパキやりこなした整形外科女医となっているSさん、というメンバーでした。

解剖実習は、半年程、午前中の講義、昼食の後、夕方まで半年程続いた記憶があります。
これで毎年1人はやめるというウワサでしたが、解剖でやめる人はいず、異性関係のもつれで精神的におかしくなりやめる人は各学年1名はいました。

 ご遺体は、70才の小柄な老女でした。ホルマリン臭の臭いがきつく慣れるまで1週間くらい掛かりました。人間の体とういうのは意外に皮下脂肪が多く、切っても切ってもブヨブヨの黄色の脂肪でおおわれていました。私は黄色の卵を食べるのがイヤになってしまい、それから今日まで卵は食べていません。
私より一昔前の世代までは、色んな骨や筋肉をラテン語で覚えなくてはならず、非常に大変だったようですが、私たちの頃は英語でした。が、覚える量が多く年くった私には困難でした。解剖も含め基礎医学系は、教授陣は医学部出身で准教授以下は他学部出身者の人が多いです。解剖の口述試験も、京都大動物学科卒の人が担当だったので、私と年令も近く、「まあええわ、お前の年で細かいこと覚えるの無理や」と○にしてくれました。

 実際の解剖実習も、私のグループに3名も外科系志望がいたので、私は図書館で、精神科の本を読んだりして終わってしまいました。その頃は精神科志望でしたので。
解剖の終わったご遺体を由緒正しい寺に皆で納めに行った式も印象に残っています。

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