随想
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ノーベル賞福井教授の思い出

 今から20数年前のことです。大阪熊取の京大原子力研究所に泊まっていて、夜テレビをつけると、同じ北白川の下宿の友人がテレビに写り、しゃべっています。なんか悪いことでもしたのかと思っていると、私たちの教室の福井教授がノーベル賞を受賞したということで、取材を受けているのでした。

 福井教授は、古武士然とした先生で、余り細かいことはおっしゃいません。勉強しろとも研究しろとも言わず、自分のしたいようにすればよいという泰然自若とした教育方針でした。試験も名前さえかけば優です。わたしはそれに甘え、試験は白紙でしたがやはり優でした。学校の試験なんてどうでもよいではないか、ヤル気が起こったときにやってくれればよいのだという考え方だったのです。私は福井教授の“偉大な方針”に共鳴し、大学で福井教授と顔を合わせさせていただくのは、トイレの中くらいでした。全くどうしようもない学生で、暇をみつけては、日本各地をウロウロしていました。落第生だった私でしたが、昨年から一念発起し、これまでの外国特許6件、日本特許32件を、日々の診療を犠牲?にしてまとめあげ、先日工学博士号を得ることができました。福井教授の元で若い一時期を過ごさせてもらった者として、少しは先生の薫陶に報いることができたのではと思っております。

神戸市医師会報より

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