母の里 宍栗山崎町
母が亡くなって1年になるので、母の実家の宍栗山崎町を訪れました。幼少時、母に連れられて盆正月に行ってました。須磨から国鉄で姫路へ、神姫バスで山崎町へ、神姫バスの待ち合い所はすごい人出で、臨時便が出ていました。山崎町から更に神姫バスを乗り換え、集落唯一のよろず屋前のバス停で降り、実家迄歩いていきます。バスの通る道から奥に見えるのが実家です
煮炊きは、レンガ造りのかまどです。枯れ葉や小枝など燃えるものを拾ってくるのが子供の仕事でした。スギの落ち葉が最もよく燃えるのが経験的にわかりました。風呂は木で沸かした五右衛門風呂で底の丸い木を踏みはずすと熱い熱いです。 ヒマさえあれば、近くの川に泳ぎに行ったり、どじょうや小ブナを取ったりしていました。昔は水量も多く深かったのですが、ものすごく浅くなってしまっていました。ものすごい数の魚が見えていて、米粒をエサに釣ろうとしましたが、全くダメでした。地元の子供は川底の石をひっくり返し取った小さな虫をエサに、すぐ釣り上げていました。どじょうは簡単に網で取れました。シマドジョウという白っぽいどじょうは賢くて、全く取れませんでした。取ってきたどじょうを飼っていたニワトリにあげると、一瞬で食べていました。田を耕す牛を飼っていて、玄関のすぐ横に牛がいました。大切な動物だったのだと思います。
山崎の街を更に奥に行ったところにある波賀城は、私の好きな城です。かなり上まで車で登ることができます。街道が四方に走る位置にあり、南に姫路方面、北に鳥取方面、東は生野銀山方面、西は千種の町から美作へ通じています。 私が、全く街中に飲みに行ったりせず、人里離れた場所をウロウロ歩き回るのが好きなのは、こういう生活環境で育ってきたからだと思います。
随想集
- 母の里 宍粟市山崎町
- 東北震災地の今
- 四万十にて
- 下北にて
- 秋田にて
- 尼子氏 月山富田城
- 山口にて
- 種子島にて
- 吉野先輩ノーベル賞受賞
- 奈良の秘境 野迫川村
- 山形にて
- 奈良 天川村 洞川
- とびしま海道から大崎上島へ
- 隠岐島にて
- 日本三大山城 岩村城
- 会津若松にて
- 天空の城 中津川 苗木城
- しまなみ海道にて
- 金沢にて
- 鎌倉にて
- 岡山にて
- 形成手術6000例 突破
- 須磨の山から北アルプスへ
- 石見銀山にて
- 高知にて
- 西表島にて
- 浅井長政 小谷城跡にて
- 解剖実習の想い出
- 沖縄 久高島にて
- 須磨のゾロ王
- 弘前にて
- 屋久島にて
- 祈"京大教養部復活"
- 谷川名人との対局
- 知床にて
- 人生最後の試験
- 吉野家の牛丼
- 北大鈴木名誉教授ノーベル賞受賞に寄せて
- ノーベル賞福井教授の思い出